茶の木は環境にとても敏感で、温度、湿度、雨の降り方まで含めた気候条件、土壌、水質などあらゆる要素で味が変わります。ですから私たちのお茶作りは「土づくり」から始まります。

1、小林園の茶畑の土はふかふかしています。良いお茶を栽培するには、茶の木に適した環境と土。天然の青草などの植物を三年間じっくり熟成させてできる堆肥はさらさらとしてきれいな完熟堆肥です。これを春と秋、年2回たっぷりと土に与えてやります。

2、茶樹は苗の段階から丁寧に育てられます。特製の水溶性ペーパーポットに1本ずつ挿し木をして植え替えるので根がしっかりしています。

3、苗木の根に充分空気を通わせるために土を盛り上げた畝に植え付けするのも工夫の一つです。さらに地中に土管を埋めて遅霜の時期には温かい空気で土壌を温め、茶の生育期には新鮮な外気を根に供給しています。

4、こうして大切に大切に慈しみながら育てています。柔らかな土にゆったりと根を張り、茶の木は元気良く葉を広げて成長して行きます。自然のまま栽培した自然仕立てのお茶です。茶園で艶やかな茶の葉一枚一枚を愛で、触れてみてください。